Bonjour

2024年7月母が癌と診断されました。

その日は、朝から私の病院に付き添ってもらい（お薬を定期的に貰っていたのでこの日もお薬だけをもらいに行っていました。）

ちょうど、お昼どきだったのでレストランでランチをすることにしました。
母は、茶碗蒸しに鉄火丼を頼みました。母の茶碗蒸しと鉄火丼の方が先に来ました。

母が鉄火丼を一口食べた瞬間、『ウィ、ウィ』とうずき出しました。始めは、鉄火丼を詰めたのかな？と思い背中を摩りながら様子を見ていました。

『息が出来ない？』と聞くと首を横にふり『違う』というので、取り敢えず救急車は呼ばなくても良さそうだなと思っていると、顔色がドンドン悪くなり出した為、自分のランチも来ていなかったのですが、お会計を済ませ掛かり付けの病院へ急ぎました。

車内で嘔吐し、嘔吐したら少し楽になったみたいで、それでも今度は背中が痛いと言い出した
ので、掛かり付けの病院のドクターにその旨を伝えました。

CTを撮った方が良いとの事で、CTのある近くの少し大きめの病院に紹介状を書いて貰いその日にすぐに見て貰いました。

血液検査・CT検査を行いました。取り敢えずは何もない見たいでしたが、念のために後日改めて胃カメラの検査をしてもらうようにしました。

結構母は、こまめに検査等を行なっていたので何もないだろうと思いながら、胃カメラの検査結果を母と一緒に聴きにいきました。

胃癌との宣告を受けました。

『へ』母も私も思っても見なかった結果だったので、落ち込むというかビックリ‼️でした。

結構病院に行っていて、検査もこまめに行なっていたのに・・・・
なぜ、わからなかったのだろう。もっと早く気づく事は出来な勝かたのだろうか？

ただ救いは癌が初期で小さいと言う事。胃炎のような感じでなかなか発見されずらい場所みたいだった。

77歳　　体力的に手術ができるのか？
高齢で癌にかかった場合進行が遅いので手術をしないと言う人も多い。私はドクターに聞いてみた。

手術をしなくても寿命は同じなのか？なるべくは体力がない母に手術をさせてレベルを下げたくは無かった。

ドクターは、広がる可能性が強いみたいなので、『このまま手術をしなかったら、食事などが出来なくなりすぐに弱っていきますよ。』確かにそうだろう。今でも食が細く時折、嘔吐したりしている。今でも苦しいそうな時があるから、これが酷くなれば本人にとって余計負担になるだろう。

レベルは下がる可能性が大きいですが（寝たきりになったりするなど・・・）まだ初期の段階なので、手術を行った方が長生きするらしいです。

私は即答で答えました。
手術をしてどこまでレベルが下がるはわかりませんが、手術を行なって少しでも長く生きられる可能性があるのなら、手術をしたい。母も同じ気持ちだった。

姉に報告すると、77歳で手術しなくてもいいのではないか？と言う意見もあった。
母は姉の意見を聞くと、そんなに言うなら手術しなくてもいいけど・・・と言い出した。

私は、姉に対して不快な気持ちになったが、そんな事で姉と喧嘩しても意味がないと思ったので何も反論しなかった。で、母に『お母さんはどうしたいの？みんなの意見ではなくお母さんの正直な気持ちは？と聞いた。すると、『手術したい。こんな歳よりでも生きていたい。』

これから先、介護と言う言葉が頭をよぎった。
きっと、1人で面倒を見なくてはいけない。でも、今の私の気持ちは面倒というより癌にかかった母に私がどこまでしてあげられるのか？何をしてあげられるのか？

何もしないで後悔したくない。

母は、癌と告知されても落ち込まずに前向きに戦おうとしている。

第一の患者は、病気（癌）になった人。
第二の患者は、病気（癌）になった人の家族。

私がシングルになった理由のきっかけの一つも癌です。

結婚して、4年目で主人が癌にかかりそれからお互いの歯車が狂い出しました。癌と診断されて1年6ヶ月で破局を迎えました。病気とはこんなにも人を変えてしまうのか？
私の支えが悪かったのか？

私は思いました。勿論癌になった人はショックで心も体もきついと思います。でも本人だけではない。同じように周りにいる家族もきついのだ。家族の気持ちも考えて欲しい。この先自分が重い病気・癌にかかったとしても、主人のようになりたくない。気丈でありたい。

誰かに言われた事があります。癌になっても笑顔で毎日過ごしていれば自然に癌は治っている・・・・
母は癌とドクターに宣告されても、気丈で明るかった。主人と母を比べるのはおかしな話だが、私は母に救われた。

自分が癌にかかり、笑顔でいられるのか？

母が癌にかかり笑顔で支える事ができるのか？

癌にかかった母に対して自分は何をしてあげられるのか？
21年前主人を支える事ができなかった。

ドクターより母の癌の告知から1週間が過ぎました。手術まで2週間・検査に付き添いながら後悔がないように精一杯母と笑たり・怒ったり・喧嘩しながら、一緒に癌と向き合っていきたいと思います。

fin~

Amaterasu.ryu